羽ばたく準備を整えよう

フリーランスとして独立を考えているエンジニアに必要な貯金額は、個々人の生活費、事業計画、市場状況など多くの変数が関係します。そのため、一概に正確な金額を提示することは難しいでしょう。しかし、一般的なガイドラインとして、いくつか基本的なポイントを考慮しながらおおよその貯金額を算出することは不可能ではありません。

まず、独立初期は収入が不安定であることを考慮して、最低半年以上の生活費をカバーできるだけのお金を備えておくことをおすすめします。生活費とは、家賃、食費、光熱費、通信費、保険料などの日常的な支出のことです。たとえば、月の生活費が20万円だとすると、6か月分で120万円、1年分で240万円が必要となります。

次に、ビジネスの立ち上げ費用です。これには、オフィス設備やハードウェア、ソフトウェアの費用、マーケティング費用などが含まれます。立ち上げ費用はプロジェクトやビジネスモデルによって大きく異なりますが、初期投資として100万円から300万円程度を見積もると安心でしょう。

加えて、独立後も継続的なスキルアップや資格取得のためのコストも考えておく必要があります。これらの自己投資には、数十万円程度を見込んでおくと安心です。

これらを総合すると、独立を考えているエンジニアには、最低でも250万円の貯金が必要と考えられます。ただし、これはあくまで目安です。もっと少ない貯金で思い切って独立した人は少なくありません。個々の状況や計画に応じて、必要な貯金額は大きく変わるものと思ってください。

なお、当然のことながら貯金は独立したら終わりではありません。収入が不安定な働き方だからこそ、独立後も継続して貯金していく必要があります。独立後の貯金については、詳しいテクニックが「フリーランスにおすすめの貯金方法！」で紹介されているので、そちらをご参考ください。